【イタリア・ウンブリア州】ゴシック、ロマネスク、ビザンチンの完璧な融合!燦然と黄金に輝くオルヴィエート大聖堂
2020年 08月 25日
静かに鑑賞したかったので、少し早めにドゥオーモへ。
オルヴィエートは、日本ではまだあまり知られていませんが、欧州で人気の観光地です。
紀元前まで歴史を遡ることのできるオルヴィエートは14世紀頃、シエナのライバルとして栄え、ローマ教皇もローマ不在時にはオルヴィエートに滞在しました。そのため、このようなイタリアを代表するゴシック大聖堂が存在するそうです。
着工当初はロマネスク様式だったそうですが、最終的にゴシック様式の教会として完成し、その後も増改築が続けられました。延べ33人の建築家、152人の彫刻家、68人の画家、90人のモザイク師の手が加えられたそうです。中心となった建築家は1300年の初めに指揮を執ったシエナの建築家兼彫刻家のロレンツォ・マイターニだったため、オルヴィエートのドゥオーモはシエナのドゥオーモによく似ているそうです。
美しいファザードは薄肉彫りの装飾で覆われ、4本の大きな柱と3枚のブロンズ扉からなっています。
建築は長きに渡るので、色々な様式が混じることは多いのですが、オルヴィエートのドゥオーモはゴシックに少なからずビザンチン、ロマネスクが混ざっていながら、完成度高く融合しているところが素晴らしいです。
4つの柱の浅浮き彫りはそれぞれテーマをもっており、左から
内部もルカ・シニョレリやフラ・アンジェリコが手がけた興味深いフレスコ画があります。
(内部は写真撮影禁止)。
by Laviequotidienne | 2020-08-25 06:10 | イタリア