【世界遺産】マテーラのサッシ(洞窟住居)群へ

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世界遺産の町、バジリカータ州マテーラに向かいます。
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ぶどう畑。バジリカータ州(土着品種は、カンパーニア州と同様アリアニコ)もワインで有名です。
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マテーラに到着。

1993年にユネスコの世界遺産に登録されたマテーラの洞窟住居は、サッシ(Sassi)と呼ばれています。サッソ(Sasso)はイタリア語で「岩」(サッシは、複数形)という意味です。新石器時代には、横穴式住居に人々は住み、8世紀から13世紀にかけて、イスラム教徒からの迫害を逃れるため修道士が多く住み着き、サッシを構えたと言われています。白い廃墟のような町は、独特の趣きがあります。

2004年にメル・ギブソンが監督をした映画「パッション」 でゴルゴタの丘のシーンは、マテーラで撮影されたそうです。映画のロケ地をめぐる地図みたいなものを持って観光している人もいました。
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サッシの中心にある13世紀に建設されたプーリア・ロマネスク様式のドゥオーモ(大聖堂)。
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戦後出版された本によってイタリアの人々は、マテーラの洞窟住居を初めて知り、マテーラの人々の暮らしぶりにショックを受け、当時「国の恥」とまで呼ばれていたそうです。この本で国はマテーラ救済の法案成立に取り組み始めます。

住民は全員退去させられ、十数年廃墟化していましたが、貴重な洞窟住居として評価を受けるようになり、1986年から本格的な修復が始まります。現在では多くのサッシがレストランやお土産屋として利用されているだけでなく、実際に住み生活を営んでいる人達も多くいるそうです。
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サッシのある渓谷。谷の斜面は柔らかな凝灰石で出来ているので、すでにあった天然の洞窟を掘って横穴式住居を広げていったそうです。
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家族が増えると、横や奥、上から下へとほら穴を掘っていくので、中で穴がつながり、次第に複雑な構造を持つようになっていったそうです。
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左がサン・ピエトロ・カヴェーゾ教会で、右がサンタ・マリア・デ・イドリス教会。
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サンタ・マリア・デ・イドリス教会。巨大な岩の塊を掘った洞窟部分と外側に建てた部分を合体させた外観は、サッシの中でも異彩を放っています。通路でサン・ジョヴァンニ・イン・モンテッローネ岩窟教会に続いています。12世紀から18世紀に描かれた貴重なフレスコ画があります。サッシ地区には洞窟を掘って作った教会が大小あわせて50近くあるそうです。
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サン・ピエトロ・カヴェオーゾ教会。
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内部に家具等を展示し、当時の生活がそのまま再現されているカーサ・グロッタ。この家は1700年代初期に岩を掘ってつくられた住居だそうです。
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ベッドの高さが高いのは、湿った床から寝わらを遠ざけるためや、卵をかかえた鶏の巣をつくるためだそうです。
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家畜と一緒に住んでいたそうです。家畜と一緒に住むことでその体熱も 暖房の一つになっていたそうです。水道も電気もない貧しい洞窟住居で人間と動物が肩を寄せ合い、暮らしていたのですね。
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人々のつつましくもたくましい生活を感じました。
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夕食は、ホテルの近くで
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マテーラパン。パスタに使われる硬質小麦を使っているので、黄色くモチモチしています。IGP(Indicazione Geografica Protetta)という「特産品保護指定」を取得しているそうです。このパンのためだけでもマテーラにまた行きたいくらい美味しかったです。
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バジリカータ州唯一のDOCG、アリアニコ・デル・ヴルトゥレ。ちなみにイタリアワインは、DOC, DOCG, DOP(DOCまたはDOCG)と表示出来ます。
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翌朝、ホテルの人におすすめされた地下都市へ向かいます。
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ビュー・ポイント。
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マテーラでオペラなんて、素敵ですね。
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ヴィットリオ・ヴェネト広場の地下世界の入口。残念ながらガイド付きツアーでかつ次のツアー開始の時間がまだまだ先だったので、ホテルに戻ります。
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部屋の壁に貝殻が沢山あったので、ホテルの人に確認してみると、このあたりが海だった時代のもので、本物だそうです。
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2019年の欧州文化首都は、イタリアとブルガリアから1都市ずつ選出されるそうですが、マテーラは、イタリアの6つの候補地に選ばれているそうです(他の5つの都市は、レッチェ、ペルージャ、ラヴェンナ、シエナ、カリャリ)。短い間でしたが、なんだか愛着が湧いたので、是非マテーラが選ばれて欲しいです。
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イタリアのかかと、プーリア州オートラントに向かいます。

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by Laviequotidienne | 2014-08-19 21:46 | イタリア  

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