【オーヴェルニュ地方のロマネスク教会】サン・ネクテールのノートルダム教会(Notre Dame du Mont Cornadore)へ
2020年 07月 18日
北側。サン・ネクテールのノートルダム教会は、ラ・シェーズ・デュー(la Chaise Dieu)という町のベネディクト会修道士によって12世紀に造られ、フランス革命で被害を受けたましたが、建築家ブリュイエールによって復元されました。
「後光の聖人」
「守銭奴への罰」
「羊飼い」
「キリストの捕縛、ユダの接吻」
「十字架を担うキリスト」
「パンと魚の奇跡(マタイ福音書)」
「死者(ブラドゥルス)を蘇らせるサン・ネクテール」
「死から蘇る人」
「キリストの地獄への降下」
「キリストとザアカイ*(木の枝にまたがっている)」
*取税人の頭で、強欲な取締りで人々から「罪深い男」と言われた金持ちであったが、
キリストに出会い、財産の半分を貧しい人々に施し、だれかから何か騙し取っていたらそれを四倍にして返すとキリストに約束し、弟子になった
中央チャペル(中央放射状祭室)には、
ロマネスク様式の多彩色がほどこされた聖母子像、「コルナドール山の聖母」(12世紀木彫)
オーベルニュのロマネスク教会は、同時期に一つのパターンで造られているので、ほぼ皆同じ形だそうです。
サン・ネクテールと言えばチーズが有名です。製造法によって工業産と農業産に分かれますが、農業産(周りにグレーのカビが生えているもの)の生産量は非常に少なくフランス国内でも見かけることが少ないです。見た目は癖が強そうに見えますが、カビを外すと中はクリーム色で柔らかくむっちりしていて、ナッツのような香ばしさとミルクの風味、かすかなスパイシーさもあり、複雑な味わいなのに何故か食べやすい美味しいチーズです。
by Laviequotidienne | 2020-07-18 14:00 | オーヴェルニュ地方のロマネスク教会