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【世界遺産】エル・グレコの傑作を所蔵するエル・グレコ博物館とサント・トメ教会へ

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エル・グレコ博物館の入口。
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エル・グレコ博物館は、エル・グレコの家を復元した建物です。2011年3月にリニューアル・オープンしました。
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入場制限されています。
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キッチン。
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イエス・キリストと12使徒(キリストに同行し、宣教に遣わされた12人の直接の弟子)を一人ずつ同じ大きさのカンヴァスに表した、13点の連作が展示されています。エル・グレコは、同じ主題の連作をいくつか描いていますが、エル・グレコ美術館に所蔵されているシリーズが最も質が高いと言われています。

『マタイによる福音書』に従えば、その12使徒とはペテロとアンドレ、大ヤコブとヨハネ、ピリボとバルトロマイ、トマスとマタイ、小ヤコブとタダイ、シモンとイスカリオテのユダですが、それの選定には歴史上さまざまなヴァリエーションがあります。ユダが裏切った後はマティアが選ばれました。エル・グレコは、イスカリオテのユダやマティアを描くことはなく、代わりにペテロやルカを加えることが多かったそうです。

13点からなる連作は、中央の「救世主キリスト」の両脇に、それぞれキリストの方を見る6人ずつの使徒が配されていたという考え方が有力なので、そのように展示されています。
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「聖ピリポ」。アトリビュート(西洋美術において伝説上・歴史上の人物または神話上の神と関連付けられた持ち物。その物の持ち主を特定する役割を果たすもの)は、殉教の十字架です。左側にいる使徒と話しているそうです。
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「聖トマス」。エレガントで完璧な所作で繊細な色彩です。
伝統的なトマスのアトリビュートの大工道具の三角定規はここでは描かれていません。アトリビュートは、巡礼杖です。
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「聖バルトロマイ」。
白衣にまず目を引かれますが、学者達に説によると、未完成だということですが、白いチュニックは、クリスチャンの伝統的なものだという意見もあり、いまだに謎だそうです。もしこれで完成だったら、この時代にしてはかなりモダンな絵です。アトリビュートは、殉教のシーンに由来するナイフです。バルトロマイはアルメニアで皮を剥がされて死にました。



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「聖マタイ」。
使徒であると同時に福音書の第一の著者。アトリビュートは、書物、ペンです。有名なカラヴァッジオの「聖マタイの召命」*は、キリストがカペナウムの収税人マタイを使徒として召命するシーンです。
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大ヤコブの兄弟で12使徒で最も若い「福音書記者聖ヨハネ」。 最初にキリストに従った使徒の一人で、ペテロやヤコブと共にオリーブ山の祈りの時にもキリストと行動を共にしています。洗礼者ヨハネとは別人です。アトリビュートは、蛇または竜の巻きついた杯です。エフェソスのディアナ神殿の祭司がヨハネに毒杯を与え、信仰の力を示したければ飲み干してみせよと迫ります。ヨハネは飲み干しても生きていたばかりか、その杯によって死んだ2人の罪人も生き返らせた、という伝承によります。
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キリストの第一の使徒「聖ペテロ」。
聖ペテロはキリストから天国の鍵を授けられた聖人。アトリビュートは、金と銀の鍵です。


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「救い主キリスト」。

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「聖パウロ」は、連作の中でも質が高いと言われています。パウロは、キリストにに同行した使徒ではないので、本来は12使徒に含まれない「異邦人使徒」です。青い胴着に赤いマントを羽織り、右手に殉教の道具である大剣、左手には紙片を携えています。


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「聖大ヤコブ」。
ペテロ、ヨハネと共にキリストに最も近しかった聖人。
アトリビュートは、巡礼杖です。

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「聖シモン」。
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「聖タダイ」。
キリストの死後、シモンと共にパレスティナに隣接する国々へ福音を伝えました。アトリビュートは、槍です。
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「聖アンデレ」。
磔刑されたことから、アトリビュートは、十字架です。
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「聖ペテロの涙」。
「鶏が鳴く前に3度私を知らないと言うであろう」とイエスに言われたペテロはそれを否定しますが、実際にそのようになったので、悔悟して涙を流す。遠く雷鳴が聞こえてきそうな空の下、ペテロはキリストを裏切り、三度否認したことを悔いて、天を仰ぎ涙を流しています。

  
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エル・グレコの作品から影響を受けたスルバランの「聖ペテロの涙」。
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中庭。

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セラー?
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1588年に完成したグレコの最高傑作と言われてる「オルガス伯爵の埋葬」を所蔵しているサント・トメ教会。
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写真撮影禁止です。
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荒廃していた教会の復興に努めたオルガス伯爵が埋葬されたときに、トレドの守護者である聖アウグスティヌス、聖ステファヌスの二人の聖人が天から降りてきて、その遺骸を柩に収めたという伝説が主題です。

画面を上下二段に分け、上部の天上界には天使たちに囲まれたキリストと聖母マリアが描かれ、下部の地上界では多くのトレドの名士達が見守る中、伯爵の埋葬が行われています。

埋葬の場面を指し示す画面左下の少年は、グレコの息子で、その衣服のポケットにはグレコのサインと息子の生年が書かれた白い布が見えます。

天上界は、曲線を多用した太めの柔らかいタッチで独特の雰囲気を出していますが、地上界はエル・グレコの実力を出し切った精緻な筆致で描かれています。

ずっと見ていたい、見れば見るほど素晴らしさがわかる絵でした。

今回宿泊したパラドール・デ・トレドは、オルガス伯爵の城館を改装したものだそうです。

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トレド繁栄の象徴、カテドラル(大聖堂)に向かいます。


*カラヴァッジオの「聖マタイの召命」

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マタイによる福音書」9:9
イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。


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by Laviequotidienne | 2014-05-03 19:29 | スペイン  

【世界遺産】マドリッドからエル・グレコ没後400年の過去最大級のイベントで盛り上がるトレドへ


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今回は、トレドの城塞の外側、タホ川を見下ろす断崖の上に建っているいるパラドール・デ・トレドへ一泊します。パラドールとは半官半民で運営されるスペインが独自に開発したホテルチェーンで、1928年にその第一号(時の国王の自分の狩猟用の山荘)が誕生しました。古城、修道院、貴族の館などの文化財を改修して宿泊施設としているのが特色です。年々パラドールはその数を増やし、今ではスペイン各地に94ヶ所あるそうです。
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パラドールのフロント。エル・グレコ博物館にある「12使徒」と「救い主キリスト」の複製が飾られています。
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ここからトレドの町を見渡せるテラスに出られます。テラスへは、宿泊客でなくても入れます。
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パラドールのお土産ショップ。
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2014年は、スペインの3大画家の一人、エル・グレコ(本名:ドメニコス・テオトコプーロス。エル・グレコとはスペイン語でギリシャ人という意味)の没後400年になることから、スペイン各地でグレコ・フェスティバルが開催されています。エル・グレコが生涯のうち37 年間を過ごしたこのトレドの町は、イベントの中心地です。400 年を経て世界中に散らばったエル・グレコの作品がトレドに帰ります。
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部屋のテラスから。シティビューの部屋を予約しました。
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トレドは、”古都トレド”で世界遺産に登録されていて、町全体が博物館と言われています。パラドールからの景色。夕焼け、夜景、朝焼けの景色が素晴らしいそうです。
この写真のメインの建物としては、左からカテドラル、アルカサル(軍事博物館)とタホ川です。トレドは、ゴート王国の首都であり、中世にはイスラム教・ユダヤ教・キリスト教の文化が交錯した町です。三方を川に囲まれたその地形は、難攻不落の城塞都市と言われました。1561年に首都がマドリードに移るまで政治・経済の重要な拠点として繁栄し、「16世紀で歩みを止めた町」と言われています。
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メトロポリタン美術館にある「トレドの情景」。カテドラルとアルカサルが近くにえがかれています。
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早速フロントにタクシーを呼んでもらって、サン・マルティン橋でタクシーを降りて、トレドの町に入ります。





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by Laviequotidienne | 2014-05-02 15:46 | スペイン  

マドリッドの上流階級の住宅地にある高級食材店エンバシー(Embassy)

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19世紀の都市拡張計画で、上流階級の住宅地として整備されたサラマンカ地区にある、高級食材店エンバシー(Embassy)
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素朴なクッキーが美味しそう。
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小さ目のシンプルなケーキ。
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サンドイッチも小さいものが何種類も!
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今回の目的は、スペインのカラスミ(Huevas de Mujol)とマグロのジャーキー(Mojama de Atun)。 マグロのジャーキーは、スペインの南部では欠かせないおつまみのひとつで、1切れでシェリーが一杯飲めるくらい、しっかりした味だそう。マグロのジャーキーは日本で見たことがないので、珍しいお土産になります。Garreブランドのカラスミは、日本でも購入できますが、半額以下で購入できます。

入口は別ですが、1931年に開業したマドリッドのマダム達御用達の由緒あるサロン・ド・テもあります。


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by Laviequotidienne | 2014-05-01 15:08 | スペイン  

マドリッドのバスクバル、オリオ(Orio)

最近のおしゃれスポット、チェエカ地区にあるバスクバル、オリオへ。
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カウンターには冷製ピンチョスが並びます。

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お値段は、1.95€均一。楊枝やスプーンの数で会計します。

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入口にはオイスターもあります。

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温かいピンチョスが出来るといかがですか?とテーブルを回ってくれます。
このチョリソーを頂きました。
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今回のマドリッドのバルで一番美味しかったです。ピンチョスの本場、サン・セバスチャンに行きたくなりました。
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by Laviequotidienne | 2014-04-30 06:03 | スペイン  

マドリッドのサン・ミゲル市場とチューロスの老舗、チョコラテリア・サン・ヒネスへ

マドリッドの観光名所の1つ、観光客で賑わうサン・ミゲル市場へ。
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タパス。
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この市場内では、片付ける人は共通のようでワイングラスなども他のお店で注文したものも、ほかのお店のカウンターに置いてもいいようでした。
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オリーブ専門店。
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ヨーロッパで大人気のsushiのコーナーも!
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日本人にとってのエビフライは、スペインでは天ぷらという名前でタパスになっていました。

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焼き鳥もタパスに!
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イベリコ生ハムのお店。ちょっと残念だったのは、イベリコ・ベジョータの一番高いもの(でも100g20€しません)をこちらで注文しましたが、色といい、味といい、イベリコ・ベジョータではなかった気がします。マドリッド滞在で一度イベリコ・ベジョータを、という方はシンコ・ホタスなどの専門店で食べた方がいいかもしれません。

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今回は行きませんでしたが、おしゃれな人達に人気のあるエリアにあるサン・アントン市場の方が地元の人も行き、更に美味しい市場なのかもしれないと思いました。でも便利な場所にあるし、なかなか活気があって楽しかったです。

デザートは、チューロスの老舗チョコラテリア・サン・ヒネスへ。
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入口で食券を買って、席に座ってから食券を渡します。
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店員さん達はキビキギ働いています。

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6本で1人分です。24時間営業なので、便利です。

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マヨール広場の周りにもバルが沢山あります。

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イカフライのボカディージョ(サンドイッチ)で有名なカサ・ルアや、
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アンダルシア地方のタパスのラ・トーレ・デル・オロ。
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by Laviequotidienne | 2014-04-29 12:54 | スペイン  

マドリッドの王立サン・フェルナンド・アカデミーへ

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プエルタ・デ・ソル(太陽の門広場)の最近ヨーロッパではやっている空中浮遊系の大道芸人。

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どうなってるのでしょう?後ろからみても。
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こんな感じ。
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世界のキャラクターがいましたが、これはちょっと怖い。

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熊と山桃の像。

王立サン・フェルナンド美術アカデミーへ。1000点近い作品を収蔵し、特に16~19世紀のスペイン絵画が充実しています。今回の一番見たかったセビーリャ派の巨匠スルバランの『白衣の修道士』の連作のある、スルバランの部屋。スルバランは「修道士の画家」と呼ばれ、17世紀スペインの宗教画家を代表する存在です。

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ヨーロッパではよくあることですが、連作の1つが貸し出されていました。

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Francisco Zumel修道士。
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Pedro Machado修道士。

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修道士たちの衣服の白さ、質感は素晴らしく、手で触れることができそうな立体感と存在感があります。

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Hernando de Santiago修道士。
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The Blessed Alonso Rodriguez。
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Agnus Dei(神の子羊)。子羊は、神に身を捧げたイエスを喩えたものです。光臨など視覚的な聖性は示されず、スルバランの優れた画力の写実による現実への深い精神性によって、より親密で信仰心に溢れた神への信仰を表現しているそうです。

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息子のファン・デ・スルバランのプレートの上のレモン。ペストにかかり29歳の若さで夭折したので、彼の絵は、静物画のみ数点残っているだけだそうです。
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グイド・レーニ「十字架を抱くキリスト」。
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ホセ・デ・リベラの「マグダラのマリアの被昇天」。
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リベラの描くマグダラのマリアはプラド美術館にある「悔悛するマグダラのマリア」と同様に日本人好みの可愛らしい顔。
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ムリーリョの「主の復活」。
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オダギリジョーに似ている?
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ゴヤの作品も充実しています。ゴヤの部屋。
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鰯の埋葬。毎年2月上旬、四旬節を向えるカーニバルの最後の3日間にマドリッドでおこなわれるスペインの伝統的な祝祭です。
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楽しさと不気味さが交錯する絵。
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「Procession of flagellants(鞭打ち苦行者の行進)」。
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by Laviequotidienne | 2014-04-28 18:58 | スペイン  

マドリッドのワインバー、ビノテカ・バルベチェラ(Vinoteca barbechera)

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マドリッドのサンタ・アナ広場に面しているワインバー、ビノテカ・バルベチェラ(Vinoteca barbechera)

注文したのは、
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茹でたタコとじゃがいもにたっぷりのオリーブオイル、パプリカパウダーをかけたタコのガリシア風(Pulpo a la gallega,14€。)
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バカラオ(塩漬けの干し鱈)のコロッケ、7€。
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イカスミ煮(Jibion Calamar、15€)。
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イカフライのトースト(Tost calamares,6.2€)とフォアグラとりんごのトースト(Tosta Foie con Manzana,6.5€)。

頂いたワインは、リベラ・デル・デュエロ州のVina Gormas(Tempranillo,2.5€)、12 Linajes Crianza(3.5€)、12 Linajes Reserva(4€)、マドリッド州のQubel Revelacion(3.5€)など。
食事も美味しく、グラスワインも豊富なので、このお店に来る場合は、バル巡りよりはこの1件で完結がおすすめかもしれません。店員さん達は皆感じよく、きびきび働いています。英語メニューもあります。

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7時頃に入ったときは、テーブル席はほとんど空いていたのですが、30分もしないうちにどんどんお客さんが増えてきて、最終的には立ち飲みバルになっていました。
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サンタ・アナ広場。
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広場の周りには、人気バルが沢山。スペイン2大高級生ハムブランドが経営する、王室御用達のシンコ・ホタス。

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by Laviequotidienne | 2014-04-25 23:07 | スペイン